現在、就職市場は売り手市場であると伝えられ、多くの企業が希望通りの人材を採用することがとても難しくなっています。
あなたの会社では欲しい人材は採用できていますか?
採用活動でこんなお悩みはありませんか?
お悩み
・応募者が集まらない
・入社した人材がすぐに辞めてしまう
・採用しても思っていた人物とは違った
このような採用活動に生じる悩みの根本は、“自社に必要な人材要件の設定”ができていないことにあります。
すなわち、「採用したい人物像」を描けていないことに原因があるのです。
自社に必要な人材要件の設定とは「自社に必要な人材を言葉に定義する」ことです。
自社にあった人材を明確に定義させることで、求人効果を最大化させ、長きに渡り活躍できる人物を絞り出すことができるようになります。
この記事では、採用成功のコツとなる「採用したい人物像」を明確化するメリットとその方法について順に解説していきます。
目次
採用したい人材を明確化する事がなぜ採用成功のコツになるのか?
自社にあった人物像の洗い出しをするのは、時間と労力が必要な作業。
それでも「採用したい人物像」を明確化するべき2つのメリットをご紹介します。
メリット1:採用したい人物像に向けた採用活動を行うことができる
自社にあった人材がどんな人物なのかを明確化できなければ、適切な求人作成はできません。
冒頭でもお伝えしたように、就職市場は空前の売り手市場です。
その上、人材採用の手法は多様化しているため求職者は膨大な求人情報の中から、
「この会社なら自分に合っている!」と思える企業を絞っています。
求人を見てもらえても、情報が求職者にとって不十分なものあれば、不安を感じて志望をしてもらえません。
そのため、自社の魅力をアピールすることに加え、求職者が欲しい情報をピンポイントで届ける事が重要になるのです。
「スキルアップを叶えたい」「プライベートを充実させたい」など、求職者個々により、仕事で叶えたい事は異なります。
採用したい人物像を明確にした上で、知りたいと思う適切な情報を発信することで求人広告の効果を高めることができるのです。
メリット2:早期退職を防ぐことができる
採用活動は“入社した人材が定着し自社で活躍”して初めて成功と言えます。
厚生労働省が発表した平成25年若年者雇用実態調査により
【初めて勤務した会社をやめた理由】が明らかになりました。
<初めて勤務した会社をやめた主な理由>
①労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった 22.2%
②人間関係がよくなかった 19・6%
③仕事が自分に合わない 18・8%
④賃金の条件がよくなかった 18.0%
出典元:厚生労働省 平成25年若年者雇用実態調査の概況 (4)初めて勤務した会社をやめた主な理由
URL:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-h25_07.pdf
ミスマッチから生じる「仕事が自分に合わない」が3番目に多い離職理由なのです。(上図)
“自分に合った仕事か入社するまでわからなかった”と感じる労働者は多く、
このようなミスマッチを防ぐには、採用選考の時点で「早期退職の可能性がある候補者を見極める」
そのための選考方法の精度をあげることしかありません。
これまでに早期退職してしまった人材はどんな人物だったのか?
反対に長く活躍している人材はどんな人物か?
を考え「採用したい人物像」へ反映させ採用活動に活用していくのです。
ミスマッチから生じる早期退職を防ぐ取り組みにも効果的です。
採用したい人材を明確化する方法
では次に、自社にあった人物像を明確化する2つの方法をご紹介していきます。
方法1:事業・経営計画に必要人材のスキルを明確化する
中長期的な事業・経営計画から、「採用したい人物像」を決定します。
短期・長期でどんな業務を任せる必要があるのか?
等を明確化しておく事で経営計画と採用計画、更には人材育成計画をも連動させて計画採用を行うことができます。
・事業拡大に伴い、即戦力となる経験者を採用したい
・現場からスタートし、〇年後の新規事業に合わせてマネジメントを担える職員を募集したい
・業務遂行するために、〇〇資格を保有している人材を獲得したい
このように、事業・経営計画に連動させ、自社に必要な人材スキルを明確化させ「採用したい人物像」を具体化していきます。
方法2:採用担当と現場で「採用したい人物像」のズレを防ぐ
ベースとなる人物像が見えてきたら、採用後に配属される現場側と「採用したい人物像」にズレがないかを確認をします。
人材を必要とし、より明確な要望を持っているのは受け入れ先である現場にあります。
現場側の意見を汲み取らず、人物像にズレを生じたまま採用を行えば、現場から不満が生じてしまいますよね。
思い描いた人物像が適切であるか現場の意見を聞いてみましょう。
「今は研修に時間を割くことが難しいから経験者が必要」
「こんな性格の人だと、現場のスタッフと仲良くできると思う」
など、より具体的なイメージ像が聞けるハズです。
現場の意見を反映させ、現場に適した人物像を作り上げていきます。
設定した「採用したい人物像」を採用活動に活用する
「採用したい人物像」を設定するメリットや方法を述べましたが、あなたの会社が採用に成功するために最も重要なことは採用活動に活用することです。
例えば、リーダーシップを有する人材の採用活動を行う場合、
グループワークを実施し、どのような行動をした場合に、リーダーシップがあると判断するか等の評価基準を定めるのです。
このように、採用したい人物像を見極めるための面接の内容・回数、採用基準を決定するために活用していくのです。
そして、一度設定した人物像は採用活動を重ねる毎に見直しを行い精度を上げていくことが大切です。
まとめ
今回は人材採用のコツである「採用したい人物像」を明確にするメリットとその方法をお伝え致しました。
「採用したい人物像」を設定するメリットは2つです。
メリット
・求める人物像に向けた情報発信で、求人広告効果を高めることができる
・ミスマッチから生じる、早期退職を防ぐことができる
「採用したい人物像」を明確化するステップは2つです。
ステップ
①事業・経営計画から必要なスキルを絞りだす
②配属先である現場と「採用したい人物像」にズレがないかを確認する
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企業が生き残り続けるために必要不可欠である「人」を確保する『採用活動』は企業にとって、とても大切な仕事です。
今回の記事のように、自社に合った人材を確保できれば企業は成長していけますが、誤った採用をしてしまえば不要な人件費が増えてしまいます。
しかし、採用活動は《採用計画の立案~職員定着に向けた対策》等やらなくてはいけない事は多く、自社で一から組み立て、実施していくのは難しく時間が掛かります。
時間を掛けて採用活動を行っても、その方法が誤っていれば採用成功には至りません。
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