全国に約550か所あるハローワークは、1日約17万人(※平成30年度)が利用する巨大な媒体です。
それにもかかわらず、「ハローワークからは応募が来ない」と感じている方もいることでしょう。
「応募が来ない」には理由があります。
残念なことに、あなたの会社の求人票が読まれていないからです。
当たり前ですが、求人票が読まれない限りは応募は来ません。
なぜ、求職者はあなたの会社の求人票を読まないのでしょうか?
その理由は「職種」にあります。
ハローワークの求人票の中で最も重要な「職種」を制することができれば、多くの求職者にあなたの会社の求人票を読んでもらうことができます。
この記事では「職種」がなぜ読まれるために重要なのかを解説し、「職種」の書き方を丁寧に説明致します。
目次
読まれる求人かは「職種」で決まる
近年はモバイル端末の普及により、求職者の8割以上がスマートフォンを利用して求人の検索をしていると言われています。
ハローワークの求人票は“ハローワークインターネットサービス”で、スマートフォンから閲覧できるようになっています。
そして、ハローワークインターネットサービスのデーターを2次利用する形でindeedをはじめとする求人検索サイト・あるいは求人検索アプリでハローワークの求人票が閲覧できるようになっています。
求職者は、求人条件を入力した後に表示される、求人検索結果の一覧を見て、興味がもてそうな求人をクリックし、求人詳細を見に行くことになります。
実際にスマートフォンから求人条件を入力し、3つの媒体から求人検索結果を表示してみてみました。
出典元①:ハロワーク
URL:https://www.hellowork.go.jp/servicef/130020.do?action=initDisp&screenId=130020
出典元②:indeed
出典元③:全国版 求人検索forハローワーク
ご覧の通り、どの求人媒体でも一番最初に表示されるのが「職種」です。(上図・赤枠)
職種に興味が持てなければ、あなたの会社の求人票は読み飛ばされ求人内容を見られることはありません。
求人募集を知ってもらうために「職種」が最重要項目なのです。
「職種」の書き方マニュアル
ハローワークの職種欄は1行14文字×2行で構成されており、計28文字まで記載できます。
以下の段階を経て求職者を惹きつける「職種」が完成します。
Step
STEP1:仕事内容がわかる「職種」を決める
STEP2:「職種」を補足する内容、あるいは求職者にとってメリットになる1文を加える
28文字を存分に使って、求職者を惹きつける「職種」を書いていきましょう。
では、順に職種の書き方を解説していきます。
STEP1:一目で仕事内容がわかる「職種」の付け方
「いつ・誰に・なにを・どのようにして」を考えることで、求職者にどんな仕事の内容かが瞬時にわかる内容にします。
4つの段階で職種に肉付けをしていきましょう。
例をみてきましょう。
①営業
↓
②福祉系のルート営業
↓
③介護事業所のルート営業(※「誰に」を付け加える)
↓
④介護食の介護事業所ルート営業(※「何を」を付け加える)
上記ように、段階的に肉付けすることにより、瞬時にわかる職種に仕上げることができます。「職種」の文頭には、ここで決めた『仕事内容がわかる職種』を記載します。
STEP2:更に1文を加え、ポジティブな情報を加える
次に、STEP1で記載した『仕事内容がわかる職種』を補足する内容、あるいは求職者にとってメリットと感じられる文言を付け加えます。
職種は28文字まで記載できますから、文字数を存分に利用し、求職者を惹きつける1文を付け加えていきましょう。
では、どのような文言を付け加えるか、具体例をみてみましょう。
記載例
・来店型保険ショップの営業職・来店型だから飛び込み営業なし(28文字)
・通所リハビリテーション介護職員・日勤のみ・入浴介助なし(27文字)
・旅行代理店の営業事務・手厚い研修制度で未経験可・転勤なし(28文字)
・定員12名の企業主導型保育園・託児所あり・時短勤務OK(27文字)
例をみて頂ければ、さらに一文付け加えることにより魅力的なものになることがわかっていただけるかと思います。
どの場合でも「求職者にとって働くメリットはどんなことか?」「職種に抱く懸念事項はなにか?」を考え抜くことで、求人票を見てもらえる職種を作り上げることができます。
「職種」でよくあるNGワード
求職者は、前述のとおり検索結果の一覧に表示される僅かな情報を基に、求人内容を見るかを判断しています。
職種名に求職者がネガティブに感じるフレーズを入れてしまうことは大変もったいないです。
ここでは、ハローワークでよく見かけられる、NGワードとその理由についてお伝え致します。
(契)は勤務条件が悪いイメージを与える
職種の文頭に「(契)」と記載する求人票が多くあります。
この「(契)」というのは“契約社員”の略です。
一般的に契約社員は勤務時間がフルタイムであることが多く、正社員に準じた働き方であるにも関わらず、“正社員と比べて勤務条件が劣る”と考える求職者は少なくありません。
そのため、あなたの会社の求人募集が契約社員であった場合でも「(契)」と記載するべきではありません。
もちろん、「(契)」と記載することで、一瞬で契約社員の求人であることがわかり親切であるかとも思います。
しかし、求職者は様々な側面から求人をみて応募先を選定しています。
契約社員を希望しない求職者にとっても、あなたの会社の<働きやすさ><自社ならではの魅力>を知ってもらうことで候補先になる可能性はあります。
そのため「(契)」の記載は「職種」欄では控え、求人内容の全て知ってもらった上で、求職者に“自分に合う求人なのか”を判断してもらうべきなのです。
「(契)」は求人票をみてもらうチャンスを減らしてしまうNGワードなのです。
求職者を遠ざける「急募」。その3つの理由
「急募」というワードに良いイメージを抱く求職者はいません。急募という言葉を求職者がどのように捉え、応募を遠ざけるのか3つの理由をお伝え致します。
求職者の第一志望になれない
急募と記載してしまうと“人がいなくて困っている”と思われてしまいます。
そのため、いつでも採用してもらえるだろうと判断し、後回しにされてしまいます。
あなたの会社が求職者の第一志望になるために「急募」とは、記載してはいけません。
転職組からの応募はこない
<急募=すぐに入社しないといけない>と考える求職者がいるため、「急募」と記載してしまうと、失業中の求職者しか採用できなくなります。
仕事をしながら転職活動をしている求職者の中には、“就職先が決まってから現職に退職を申し出る”と考え、内定から入社までの期間を最低1か月程度必要としている求職者は少なくなくありません。
そのため、「急募」と記載してしまうと、転職希望者を遠ざけてしまいます。
ブラック企業に見えてしまう
「急募」は短期バイトの募集の際に記載するのには問題ありませんが、正社員募集の場合は避けた方がよいワードになります。
正社員の勤務を希望する求職者は「長く勤めたい」と考えています。
そのため、慎重に就職先を選定します。
急募というワードには「人手不足」「すぐに辞める職場環境」と思われてしまい、正社員を希望する求職者から選ばれることはありません。
まとめ
この記事では「職種」の書き方を解説しました。
職種の書き方は以下の通りです。
Step
STEP1:仕事内容がわかる「職種」を決める
STEP2:「職種」を補足する内容、あるいは求職者にとってメリットになる1文を加える
職種でよくあるNGワードは「(契)」「急募」です。
求職者にとってわかりやすく魅力的に感じる表現方法はなにか?を考え記載していきましょう。
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