「久しぶりに正社員を増やそうと求人広告会社に問い合わせをしたら、「採用のご予算は?」と聞かれたけれども、そもそもどれくらいの予算を組むべきなのだろう?」
「求人広告サイトの掲載料金を見てびっくり!
しかも、たくさんのオプションを付けても採用が成功しないケースもあると聞き、自社の採用のためにどれくらいの採用コストをかければいいか悩む」
…などなど、採用コストについてお悩みの企業様は少なくありません。
例年「採用予算」が計上されていて、採用を継続しておられる企業さまでも、「過去の成功事例」が参考にならないほど環境が変化している場合もあるでしょう。
今回は、社員数100名以下&定期的な採用ではなく必要に応じて求人をする中小企業が「自社にとって適正な採用コスト」を判断するためのヒントをご紹介します。
目次
そもそも採用コストとは何を含むの?
一般的に、「採用費」と言われるコストには以下のものを含みます。
・広告宣伝費…求人サイト掲載料・合同企業説明会出展料など ・人材紹介手数料 ・採用ツール作成費…入社案内やホームページ・ダイレクトメールなど ・説明会・インターンシップなど運営費…会場費やスタッフ人件費など ・事務処理費…アウトソーシング費含め、データ処理・通信料など ・資料郵送費…パンフレットやエントリーシート送付料など ・交通費…面接時実費支給や採用担当者の移動費など
「採用人数が多くなればなるほど単純にあがっていく費用」と、「採用人数は関係なく必要な費用」の2つに分かれていることに注目です。
そのため、「ひとりだけ採用したいのだけれど…」という中小企業様の場合、「たった一人を採用するために、就職サイトへの掲載費用が100万円なんて、とても負担できない!」ということになってしまうのです。
このほか、「採用専門」で動く社員の人件費も大きな意味では「採用コスト」と呼んでいいでしょう。
人事採用のために、新しく専任の社員を採用・配属することはある程度以上の企業規模なら十分費用対効果が期待できますが、これまで経営者が随時対応してこられたケースからいきなり社員ひとり分の人件費を負担するのは大変なことです。
一つの目安は「人材紹介の手数料」
「今の採用予算が高すぎる可能性はないか」ということをチェックする一つの目安は人材紹介の手数料です。
新卒採用で一人50万円。
中途採用は職種にもよりますが、年収の30%前後の成功報酬になります。年収400万円の方なら、120万円が利用料ということになります。
成功報酬のため、企業側は採用できなかった場合のリスクはありません。
また、募集や告知の手間をかける必要もありません。
そのうえで、一人当たりの採用予算がこの手数料水準を超えてしまうのは「経費が掛かりすぎている」という一つの目安になります。
しかし、先ほどもご紹介した通り、特に新卒採用の場合は「一人取るのでも、基本料金は100万円かかる」ということもあるため、場合によっては人材紹介を使った方が、「トータルコストが安い」ということもありえます。
実際に、2019年マイナビ調査の入社予定者1人あたりの採用費平均は48万円というデータでした。
引用:2019年卒マイナビ企業新卒内定状況調査
http://mcs.mynavi.jp/enq/naitei/data/naitei_2019_r.pdf
とにかくお金をかけずに採用がしたい!解決策はある?
社内の年齢構成に偏りが生じてきて、できるだけ早いうちに技術継承するために若手の社員を迎え入れたいが、事業自体が拡大しているわけではない。
採用予算も人件費も大きく負担せずに済む方法はないだろうか…。
そんなお悩みをお持ちでしたら解決のための2つのヒントがあります。
公的機関「ハローワーク」&無料で使える求人情報検索サイト「Indeed」を上手に活用する
「ハローワークは雇用保険の受給に行くタイミングの方が使うもの」というイメージをおもちではありませんか?
ハローワークの求人システムは、正社員・契約社員・パートアルバイトなど様々な雇用形態で求人ができるうえ、無料で使える最大の求人ネットワークです。
実際に、これだけの方が1年間のハローワークを利用します。
・求職者数:約22.1万人
・ハローワークを経由しての就職件数:約7.4万件(平成28年度実績)
さらにもう一つ、民間企業が運営する「求人専門求人検索サイト」である「Indeed(インディード)」も無料で利用が可能です。
スマホで仕事探しをする方が増加しているのに合わせ、利用者も伸びています。
この2つを「効果的に」使うことで、欲しいときに・費用をかけずに採用成功を目指す方法があります。
採用・雇用に関する各種助成金を上手に活用する
国や自治体では、雇用の安定を図るため、毎年さまざまな助成金を用意しています。
雇用を支援する対象や地域によって、その申請方法や受給条件が異なり、必ずしも毎年同じ条件で継続されるわけではないことに注意が必要です。
この助成金申請について、唯一サポートができる専門家が社会保険労務士です。
まとめ:わずか数万円で「知恵」を活用していただく方法があります
今回の記事では、
ポイント
・そもそも採用コストは、求人広告費だけではないこと
・一人当たり数百万円かけて採用する企業も存在すること
・経費ではなく「ノウハウと手間」をかけて採用する手法があること
をご紹介しました。
インターネットや書籍でノウハウや事例を学び、自力で「オリジナルの採用手法」を構築される中小企業の経営者様やご採用担当者もいらっしゃいます。
しかし、それには長い時間と失敗の経験も必要となってしまうのは否定できません。
「採用するとなったときに、さっと相談できて格安の顧問」のような存在として、私たち「中小企業の採用・定着トレーナー 清水総合法務事務所」をご活用ください!